第1章

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どこをどうツッコんだらイイんだろう。 ムラタケは、未だサナエとヤッてるし、しかも「ツボを知り尽くした女房マジック」って言ってる位だし、もし、サナエより前にユキコと出逢っててもこんなアブない女を本妻にする程馬鹿じゃない。 っつーか平均寿命とかって言ったら真っ先に死ぬのはムラタケだろうが。 まームラタケは「俺は死なないよ♪」とかのん気に言ってるんだろうなー、あのすっとこどっこい。 「・・・・・・・・・・・・・?」 あ、ユキコ何かひらめいたっぽい。ヤダなぁーーーなんだろなー。 「アナタ!」うー。やっぱ怖い。ちょっとビクっとする。 「な、何でしょう?」 「タケシさんから私の事、どう聞いてるの!」 ああー、どうしよう、何て答えよう。素直に答えたらあたしが「嘘吐き女!」と刺されそうだ。 「ええ、あの、す、素晴らしい女性だと・・・・・・・」 「嘘おっしゃい!」 ええー・・・バレてるし。しかしユキコ、セリフが古臭いなぁ。 「分かってるのよ!タケシさんが私にちょっとウンザリしてるのは! 幾ら鈍感でも私だってその位感知出来るわよ!ただでさえ最近こっち来てくれないし、たまに来たかと思いきやずっと息子と遊んでるし! でもそれはきっと私の尽くし方が至らないせいで、もっと尽くせばきっとまた前の様に抱いてくれるとは思うんだけど、まぁちょっと最近・・・・ってアナタには関係ないでしょ!」 ハイ、全然関係無いです、っていうか聞いてないし。
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