春に殺された少女
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少女は春に殺された。 穏やかすぎる陽気が、少女に幻を見せた。 幻は少女を呼んで、巧みにその心を絡めとった。 風が、花の香りを運んできた。 梅の花の香りだった。 その香りに誘われて、真夜中、少女はふらふらとひとり散歩に出てしまった。 愚かな幻想に連れて来られた先には、一輪の梅の花が咲いていた。 本当は、これも春の見せた幻に過ぎなかったのだけれど、少女は気付かなかった。
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