春に殺された少女

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少女が発見されたのは、翌朝だった。 それで、今、横たえられたかつての恋人の死体を目にして青年は泣くのであった。 青年の足元の野の花が、馬鹿にしたように、澄まして揺れているのに青年は気付かなかった。
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