再々出発

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思い出は美化されると言うけれど。 彼は元々 美しい人だった。 私の中で彼は その美しい彼のまま 時を止めて微笑んでいる。 ああ、ほらまた。 ウィルを前にしているというのに “彼”のことを考えている。 もう別れているけれど 私はひどい彼女だ。 友人たちにも 羨ましがられるくらい ウィルはとても 魅力的な男だ。 それは私も よくわかっている。
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