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でもこの先の
ふたりの未来を
考えていくには
ウィルは少し
“彼”に似すぎていた。
『ナナ』
『なに?』
『日本には……
君を待っている人が
いるんじゃないのか?』
そう言われて
真っ先に浮かんだのは
家族ではなく
さっきまで考えていた
“彼”の顔。
『……どうして
そう思うの?』
『君はいつも
俺の向こうに
誰かを見ていた』
ウィルの青を
見つめながら
私は目を見開いた。
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