再々出発

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慌てたように ウィルが私を 抱きしめる。 恋人同士の頃 していたのと 同じように。 シャツから香る 清潔な香りと シャツ越しの体温 そして鼓動 それから 私の頭を撫でる 大きな手。 どれだけこの人が 私を愛してくれていたか。 どれだけこの人が 私に愛を教えようと してくれていたか。 あたたかい腕の中で 私はそれを噛みしめた。
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