再々出発

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『ナナのイイ人が 日本にいるなら……』 私の頭をなでながら ウィルは甘い声で囁く。 『今度こそ 君は幸せになれる。 そうだったらいいなと 思っただけだよ』 『ウィル……っ』 『だから泣くな。 幸せになってくれ』 ウィルとは恋人という 深い関係になる前から 同僚として 友人として 長く付き合ってきた。 私が恋人と 長続きせずフラれることも ウィルはよく知っていたのだ。
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