第1章

5/32
前へ
/32ページ
次へ
たまに真面目な話をしようとも「んー良くわかんなぃ~」と小首をかしげる。 聞く気がまず無い。 ミサトにも言えない。 なんてったって「恋人」だから。 不倫だと分かってても「恋愛」しているという心構えなのでヤキモチを隠さず焼くらしい。 以上の理由により、 ヤキモチも焼かず、 利害関係の無いあたしが話を聞く事になる。 まぁ元々飲み友達で、 イキオイでヤッちゃったら意外に肌が合ったもので以後たまに寝るだけで、 基本的には友達なのだ。 ムラタケが女がらみのメンドクサイ事になっても助ける気もないし、 むしろオタオタする姿を酒のつまみに「情けないのォ」と笑い飛ばすつもりだ。 そして今日、 あたしの家のチャイムが鳴った。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加