第1章

8/32
前へ
/32ページ
次へ
ドアを開けた瞬間、 地味な女は声を張り上げた。 「ほら!やっぱり居た!タケシさんの事で話あるから入れて頂戴!!」 タケシというのはムラタケの事だ。 目が血走ってる。 こ、 怖い。 でも怯んではいけない。 「あの、 いえ・・・あたしとしては話す事無いんで・・・」 「アナタには無くても私があるのよ!」 うわっ、 強気だ。 陰気で弱気っぽい女だって聞いてたのに。 イザとなるとやっぱ怖くなるのね。 「あの、 ちょっと近所迷惑なので大きな声出さないでくれます?」 「近所迷惑ですって!?アンタ私にどれだけ迷惑かけてると思うの!」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加