キャラクターシート

25/26
前へ
/29ページ
次へ
幼少期、鉄は両親から虐待を受けていた。 理由は忘れたがほぼ毎日殴られ、蹴られ、罵倒され。 幼いながらも鉄は両親を憎んでいた。 「お兄ちゃん」 しかしそれに耐えれていたのは妹の存在。 それは兄としての使命なのか分からないが、妹の楓の為に自分は両親のサンドバッグになった。 楓に向かない様に、両親が疲れて飽きるまで耐えよう。 そんな生活を数年間続けていた。 学校では虐められはしなかったが自分は楓を守る為に、楓は外の世界を恐れており、2人は常に一緒にいて、友達が居なかった。 ある日、ついに体に限界が来たのか意識はあるのに動けなくなった。 それを見た両親は楓の方に向かい、髪を引っ張り、手を振りかざした。 …………。 気がつけば両親は虫の息だった。 頭から血を流してこちらを見ながら何かを言っている。 自分を見れば返り血に染まった自分の姿と赤黒く染まった父親のゴルフクラブを握っていた。 これ以上やったら死んでしまうと頭で理解した。 そう思い、動かないはずの体を憎悪だけで振り上げ、全力で振り下ろした。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加