Ⅱ†Ⅱ

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「う…うるさい!蘭は死んだ!今こそ清を私だけのモノに…」 白井家はみんな美貌の持ち主で帝も手に入れたいと言っていたほどだ。あまりの美貌だから皆は白井家のことを〈神に愛された人〉と言うようになった。しかし、白井家はたまに白井家の中でも群を抜いての美貌の持ち主が産まれることがある…それが清だ。 そして俺が清を変化させてからは前よりも人を寄せつけるようになった。 「天様、こんなんじゃ俺は死にませんよ。忘れてませんか?俺が吸血鬼だということ」 俺は剣を折った。それを目の当たりにした天様は恐怖を感じたのか目が泳いでいる。 そして無理矢理笑顔をつくり謝ってきた。 「わ…悪かった。…許してくれないか?」 「なら俺が計画したことを早く実行してください。これ以上待てませんよ」 「わ…わかった!」 人間を操ることは簡単だ。恐怖を与えればすぐに言うことをきく。 さぁ、清…君は俺の計画を止められるかい?
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