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俺はイギリスに行くとしよう。
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僕が言い掛けたときどこからか爆発の音が聞こえた。藍永さんと僕は窓の外を見ると民家がたくさんあるところから黒い煙と赤い炎が見えた。
そしてたくさんの悲鳴……これは赤城の仕業だ。
止めないと…!
そう思ったときだ。轟が部屋に現れた。
「雨音様!」
「…わかってる。行こう」
マントをはおり行こうとすると藍永さんが止める。
「ダメだ!危険すぎる!!」
僕の肩に置かれた藍永さんの手。僕はその手をそっと握り離した。
「…僕は行かなくちゃいけない。」
そう言って轟と出て行った。走って爆発があったところに向かっていると僕と同じ人種が人間を襲っていた。自我を失いただの獣のようだ。人を襲い血を吸っては満たされないのかまた人を襲い血を吸う。こういうことが日本でもあったのかと思うと鳥肌が立つ。
「轟、自分の身が危なくなったら僕をおいて一人で逃げるんだ。」
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