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この話は、弟と母と買い物に出掛けた日の話です。
道路を渡ると、豆腐屋とコンビニがあります。
最初にコンビニに行って豆腐屋に行くのだと、母 は弟と私に言いました。
「信号が青になるまで待てるかな?」
「「はーい」」
私と弟は手を挙げて返事をします。
子供としては数秒待つのも長く感じるのか、弟は母に抱っこをお願いします。
私は手を繋いでいた弟の手が離れたので、ブラブラと前後に腕を振りだします。
「うっ・・・?」
赤信号なのに私は一歩進み、道路に立ったのです。
それを見ていた母は驚き、私の腕を掴み歩道に引き戻しました。
尻餅をついたあと、私は泣き出したのです。
「赤信号は、渡ったら駄目なのよ」
「私のせいじゃないもん」
何度も「私は違う」と言って、泣いています。
母は道路を渡った先にあるバス停のベンチに私を座らせ、泣き止むのを待ってくれました。
やっと泣き止み、母と弟と一緒にコンビニで買い物をして豆腐を買って信号機がある交差点に向かいます。
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