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「困りましたね。バスに乗るとしても乗りかえないと いけませんし」
「なら彼処を渡ればいい」
祖父の言葉に父は「暗いから危なくないか?」と聞きましたが、マラソンの練習で街灯が増え 懐中電灯で照らせば大丈夫だろうと言いました。
「何処のこと?」
日が沈み、私たちは数名で祭りに向かうことになりました。
「釣りを教えた場所を覚えているか?」
「うん、僕がお魚0匹だった場所」
向かった先は川、其処には私も連れていってもらったことのある釣りが出来る場所があります。
コンクリートで川の流れを変えている壁が大人くらいの高さがあり、その横の下で魚が釣れます。
父からは危ないから、一人でコンクリートの上を歩いてはいけないと言われていた場所でもあります。
「真ん中は行き止まりだよ」
「大丈夫よ。雨の日意外は板が敷かれて渡れるよ」
親戚のお姉さんに手を引かれコンクリートの上を歩くと、確かに板が数枚並べられ 橋になっています。
「私と渡ろうね」
「うん」
お姉さんの手を握り渡っていると、私は引き返そうとしました。
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