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予想した通り、びっくりするくらい食料を買い込み、傍から見ればグループデートと間違われてもいい量を手に持って、川べりを歩いた。
どこもかしこも人でいっぱい。
シートを広げている家族連れが特に多く、軽装備だったあたし達には入り込めない空気があった。
「……どうする?」
「どうしよう」
まさかこんなにも凄い人ごみだったとは。
去年はどうしてたっけ。座って見られたのは、運が良かったのかな。
「女二人なら結構つめてもらえたりするんだろうけどな」
「――え。」
「去年がそうだったんじゃねぇの? 座れなかったとか言ってないし」
考えていたことを言い当てられてびっくりした。
「……そういうものなの?」
「世の中そういうもんだよ。俺の友達、ゲーセンでバイトしてる奴がいるんだけど、クレーンゲームでちょっとおまけしてくださいって言われた時、女二人なら結構動かしてやって、男二人ならちょっと動かして、カップルだったらむしろ遠ざけるわ、って奴がいる」
「……!」
想像して噴きだした。
男子って……。
「ま、男なんてこういうもんだ」
「それは直くんも経験あるの?」
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