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「……!?」
その微笑の意味が分からず固まった。ルリさんは「ごめん」と笑ってカップを持った。
「何だか可愛いな、って」
いやいや、可愛いのはあなたの方です。こんなちんちくりんなあたしめなんてそんな……!
なんていう言葉が出るはずもなく、戸惑ったままアイスクリームを頬張った。
味なんてもちろん。……分かるはずがない。
「直くんとは同じクラスなの?」
「……!」
唐突に訊ねられた問いかけに、キタ、と思った。
ルリさんがあたしを待っていた理由は、これしかあり得ない。
直くんとのことの偵察?
……今更何の為に?
「違い……ます」
おずおずと答える。スプーンを置こうとすると「食べて」と促される。
そこで言われた通りにしか出来ないあたし。
この場の空気は完全に、ルリさんに支配されている。
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