第一章 日常という名の非日常

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自分の席に着いたら後は先生の長い話を聞くだけなので、とてつもなく暇だ。 何かないかなーとゆーちゃんの方を見ると、真面目に聞いてるふりをして寝てた。 思わず四度見してしまったが、事実は変わらなかった。 俺も寝ようかなと思ったが、生憎あんなに背筋ピーンとしたまま眠るというスキルと先生にしかられるという危険なリスクをもってしてまでやるというバカなことはしない。 けっしてへたれなどではない。頭脳派と言ってほしい。 しょうがない、こうなったら腹を括って素直に先生の話を聞くか。 一時間位聞いてやろうじゃねーか。 そう意気込んで視線を前に戻すと、校長の後ろの壁の隙間から此方を見てるサメの着ぐるみを被った変態()がいた。 ........いやいやまてまて、そんなことが事があるハズがないと考え直して見ても、変態()は相変わらず死んだ目で此方を見てる。 あんなのがいたら皆パニックになってしまうと周りを見渡しても誰も変態()に気付いていない。 去年はこんなの見なかったし、もしかしたら新入生を驚かせようと隠れてるのかもしれない!と思うことにして強制的に視界から外した。 もしも俺が新入生だったら、あんな変態()絶対やだけどな。
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