第九章 居候たちの事情

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9-2.仲直り大作戦 窓の外には夕日で赤く染まった空を 小さな鳥の群れが 気持ち良さそうに飛び回っている。 もうこんな時間か。 ロミオたちが住み着いて数日が経った。 ジンオウガがいないとわかって ロミオは目的を失ったようにも見えたが どうやら他にもやらなきゃならないことが あるらしい。 それはなんと 俺が前に集会所で揉めた 例の殺戮ハンターの 2人組を見つけ出すことだそうだ。 あいつらの名前は 「J」と「コリー」と言って 顔の白い奴がJで ボウガンの奴がコリーって名前らしい。 初めて知ったわ。 そいつらを捕まえて 色々聞きたいことがあるみたいだ。 だけどエイトから聞いた話だと あの馬鹿共も遺跡平原で エリア外に出ようとしたらしく 壁を壊しているところを ガイドに見つかって 今ギルドから謹慎を受けているそうだ。 しばらく狩りには出られないらしい。 ハンターってそんな奴ばっかりかよ。 謹慎程度で済むことにもビックリしたが。 この村にいることはわかってんだけど どこを住処にしているかは まだ掴めてないようだ。
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