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この先の村まではあとどれくらいだろう。
ガーグァの背中に乗り
手綱を握っているアイルーが
こっちを向いて
「この先の村へは観光かニャ??」
と聞いてきた。
「いや、仕事探しだ」
俺は風の音にかき消されないように
少し大きめの声で伝えた。
アイルーは軽く頷いて運転に専念する。
ここに来る前立ち寄った集落で
この先のミタマ村へ行けば
仕事にありつけるだろうと教えてもらった。
アイルーの納得した様子からも
噂通りミタマ村には
仕事が溢れているということがわかる。
特に何の仕事がしたいというわけでもないが
住んでいた村を飛び出した俺には
行く宛てもなければ帰る場所もない。
ただ働いて生活をする場所が欲しくて
もう半年もさまよっている。
そろそろちゃんとした仕事を
見つけたいんだ。
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