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「いや、成実です。」
「断る!なるみ~!」
「し、げ、ざ、ね!何でお前に断られなきゃなんないんだよ!!あと暴れるな!ぶん投げるぞ!!」
「それは私が断る!」
「じゃあ代わりに背負って下さいよ、殿下。」
「そうしたいのは山々だが、本人が“なるみ”を所望するのだから、仕方が無い。」
「成実です。」
「ふん。正して欲しくば、この太閤秀吉に対する態度を【重々】改めるのだな。」
「…偉そうに…。」
「偉そうではなく、偉い。信長様の命さえ無ければ当の昔に手討ちにしている所だぞ。」
「そうですよねー。お殿さん居なかったら立場も何もありませんものね。殿下は。」
「…貴様。」
「ふぁーあ。…口を開けば立場だ呼び名だ、いちいち五月蝿いのぅ、貴殿らは。日ノ本を背負う男児が何と情けない。」
「お前が言うな!!」
「こら、藤五郎!」
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