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目を覚ますと、俺――高山寿也(たかやまとしなり)はおかしな部屋にいた。
天井と床が白で壁は全て黒。
随分と目が痛くなる組み合わせだ。
しかし、何でこんな所に。
ついさっき、俺は唯と交差点で分かれて、商店街で買い物してて……嗚呼、そうだ。
通り魔に刺されたんだった。
そのまま視界が暗転して、目を覚ますとこんな場所……なるほど。
こいつはいわゆる『転生チート物』の状況か?
そう思った時だった。
「ようやく起きましたね」
「……危うく叩き起こすとこだった」
背後から2つもの聞きなれない声がしたのは。
振り向いた俺の目には、声の主らしき2人が目に入った。
1人は金髪碧眼に牧師の服、もう1人は黒髪赤眼に西洋鎧を身につけてる男だ。
で、どちらにも共通するのが、明らかに自然体なのに放たれている異様な威圧感。
――これで確信した。
「あんたら、神様か?」
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