第1章

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毎日が地獄の日々でした。 父は会社に一週間に2~3回しか行かない人でした。 母は育児や生活をすることができない人でした。 兄は完ぺきに狂った人でした。 私は毎日夜になると、二階の部屋で、電気を消して、布団に入りながらいつも大泣きをしていました。声を殺して。 私の家庭は貧乏だったので、ほとんど食事を与えられませんでした。 父と母は毎日、喧嘩をしていました。 ある朝の時、暗く、小雨が降っているときに、私は起こされました。 母が、これから幼稚園に行くといいました。 私は突然のことに不安を感じました。 着替えて幼稚園に行くと、もうほかの子供たちが、入学を終えていました。 私は入学式に出ぬまま、途中のいきなり行くことになりました。 私は、ほかのこと友達になることができませんでした。 何を話せばいいのかわからなかったからです。 毎日の地獄のような生活の中で、私は幼稚園を登校拒否するようになりました。 だけど、母は泣いている私を完全に無視して、幼稚園に引っ張っていかされました。 そのうち、ある時、兄が体罰と称して、夜の7時から11時頃まで、雨が降っても、暑くても、雪が降っても、外に出ろといい小学校6年生が終わるまで、365日、毎日外に出されました。 そして、ある時、私が、泣きながら寝ていると、子供の声が聞こえました。 その子は、私を大切にしてくれた、最初の存在でした。 彼は、優しく、私が寝るまで、いろいろな、おとぎ話を聞かせてくれました。 現在、私は精神科に通っていますが、治療法はありません。 先生は、当初、統合失調症と言っていましたが、詳しく検査した結果、 私の本当の病名は、解離性同一障害という、いわゆる多重人格者だそうです。 ただ、例にないらしいです。 なぜなら、普通なら主人格を乗っ取ろうとするのに対し、私の別の人格者は、 全員私を守り大切にしてくれるものだからです。
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