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ホテルに限らず、お金を払えばお客様は何をしてもいい、という訳ではありません。
時にホテルマンは非情にもなるのです。
そんな内線シリーズ。
①中年女性より
『大浴場(温泉)は使わなかったから明日入湯税は払わなくていいわよね?』
→さて、誤解してる方が多いですが入湯税は温泉にかかる入浴料ではないです。温泉が付いた施設にかかる税金なので、温泉利用の有無に関わらず必ずお支払いいただきます(地方により入湯税は違うものの、これはホテルの利益にはなりません。税金ですから。)。
もちろん内線で説明しましたところ、ばつが悪そうに電話をきられました。
②中年男性より
『幽霊が出た。何とかしてくれ!』
→本当に出たわけではなく、料金交渉をしようと嘘をついていたらしいです(ばつが悪くなり本人より自白)。私自身は霊感はないですが、幽霊などの存在は信じています。業務妨害未遂などによりこの方は警察より厳重注意を受けていましたが、本当に見える人が本当にみた場合はどうするのかと考えさせられた出来事でした。
③8名の家族連れより
『部屋が狭いからお金を払わない!』
→うちのホテルは1部屋5~6名定員の構造となっているので、もちろんこの方にもその旨を予約の際にお伝えして2部屋にされた方がよいのでは、と案内していました。しかし「子どももいるし2部屋だと値段も上がるから」と、お客様の都合で無理やり1部屋に。
これも業務妨害にあたります。
さて、クレームの項につながりそうな3件でしたがいかがでしたか?
内線は取るときに非常に緊張します。その理由は見ていただいた通り、様々な内容で、一筋縄ではいかないからです。
職場の人には内緒にしてますが、私はできるだけ他の人が手が空いているときには内線を取らないようにしてます(笑)
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