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シュン「カビ臭い。
」
強烈な臭いに顔をしかめる。
ハルも嗅覚に障るのかシュンの匂いを吸い込むように胸に顔を埋めている。
シュン「ん。
『音探知ーソナー』。
」
モスキート音ー人間が成長するにつれ聞こえなくなっていく音の周波数だ。
それが壁にぶつかり地図を作る。
シュン「下の方に人がいる。
数からして捕まった人かな。
」
シュンは地面に手を当て、
目を閉じる。
すると床が徐々にシュンを呑み込み始めた。
シュンの体がその場から消えると同時にの下の階層からとんと音が鳴る。
シュン「ん。
『地潜ーちせんー』。
上手く出来た♪」
『地潜』はその名の通り地面に潜る魔法だ。
この1ヶ月で大分と魔法を使えるようになっていた。
基本的に魔法は使わないのであまり意味はないのだが。
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