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シュン「牢屋は・・・もうちょっと先か。
」
シュンは音をたてないように某猫型ロボットよろしく3㎜ほど浮いて前に進んだ。
暫く進むと明らかに見張りと言ったふうに男が立っている。
シュン「面倒。
『眠りの霧』。
」
白い霧が男の鼻に侵入した。
途端に男は崩れ眠りに着く。
シュン「ん。
おやすみ。
」
無表情で言い放ち、
歩く。
「坊主・・・一体?」
初老の男がシュンに問いかける。
シュン「ん。
一応、
帝。
」
「み、
帝?お前みたいな子供がか?」
シュン「・・・これでも14だよ?お爺ちゃん?」
悪戯っぽく笑い、
初老の男を見る。
「そ、
そうか。
そりゃすまない。
ここに来たってことは・・・。
」
シュン「ん。
助けに来た。
」
牢の中が歓声で湧く。
一人を除いて。
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