奴隷の獣人

8/21
前へ
/341ページ
次へ
暗がりで体育座りでシュンを見つめる瞳は猫の様だ。 「あんた。 おいらたちを助けに来たって言ったっすか?」 姿は見えないが高い声から推測すると少女だとシュンは思った。 シュン「そうだけど?」 「無理っすよ。 そう言って何回か人が来たけどそこの牢屋に放り込まれてるっす。 」 シュンが少女の指差す方を見ると見覚えのあるフード達がかなり落ち込んで牢屋にいた。 シュン「何やってんの?」 風「あ、 幻帝ぃ~。 」 炎「ヘマしちまった。 」 水「雷帝が見事に罠に引っ掛かってね。 」 雷「・・・すまない。 」 闇「まぁまぁ、 仕方無いよ。 」 光「私を道連れにした人の台詞ですかね?」 オトヤ「光帝・・・オーラが黒いから。 」 シュン「オトヤまで・・・。 」 オトヤ「病み上がりで来るべきじゃなかったかな?」 から笑いが虚しく響く。 風帝至っては甘えるようにシュンにすがっている。
/341ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加