道具

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織衣の枕元に玉城は、自分自身を拭うとティシュの箱を置いた。 織衣は、恥じらいを隠すように裕美子と玉城に背を向けて瞳を閉じる。 裕美子の営業の道具になっていた。 自然に涙が溢れ出た。 悔しさ憤り…初めて男性に抱かれて感じた。 織衣を背に保険の契約が結ばれていく。まだ荒い息の中で玉城は、セカンドポーチから印鑑を取り出して書類に捺す。 裕美子『玉城…まだまだ元気なのね?😁⤴』 玉城『毎月、風俗に行くより久しぶりに興奮したぜ…』 『今度は…』と裕美子を見つめた。 裕美子『バカ!😠私は、男だめなの!前に言ったでしょ…』 玉城『あんな学生時代から堅物そうな村尾が…こんな…』 裕美子『女も同じ人間だよ…性欲だって欲望だって…願望だってあるんだから…』
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