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私の人生は単調だった。
高校時代に何気なく付き合った彼と、ずるずると恋愛しそのまま、年を取り結婚した。
別に詰まらなかった訳では無い、そして、今になって心変わりをしたわけでもない。
只、思い返して普通だなって思ってしまうだけ、それが一番幸せなんて言われても、全然実感が沸かなかった。
年は三十…付き合ってから十三年、結婚してから六年、まだ子宝には恵まれてはいない。
子供が出来たら、今のこの時間を懐かしく思うんだろうなって、分かっているんだけど、何処か空しい。
もっと、色んな恋愛をするべきだったのか?
何て、下らない事を考えたりする、これが倦怠期なのかしら、いいえ愛が消えた訳じゃない、嫌いにもなってない、私自身が何故か空しさを感じている、
目立つ理由などなかった。
だからこそ、たちが悪かった。
……
「ふー。」
「どうしたんだ奈緒美、今日は溜め息だかりだな?」
「そう?博が気にしすぎ何じゃない、いつもと変わらないわ。」
「それって、いつも溜め息ばかりって事か!?」
「あげ足とらないでよ。」
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