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(本当に自分勝手な奴じゃっ)
ここの事を説明したかと思えばいつの間にか居なくなっていた。
自らの事は何も話さずに。
(会ったのは一瞬だけじゃったのう。何なんじゃ彼奴は……)
「翠ちゃん。もうお部屋に行こっか。荷物の片付けは明日にして、ね」
そう言われ、時計を見たら10:55前位だった。
それでも翠は眠くはない。
もう夜には慣れているから。
「分かった。………えと……「氷苗でいいよ」ひ、氷苗殿(ひなえどの)……今日からよろしく……」
翠の言葉に、氷苗は微笑む。
「よろしくね。翠ちゃん」
秘密のマンションの一室。
そこは、昔の傷を抱えた忍達が暮らす場所。
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