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産まれる前から
家が隣同士だった
私、河澄 花音と
幼なじみ 月野 華月
産まれてからも
当たり前のように
私の右には華月が
華月の左には私がいる
それが私にとっての
「日常」で「普通」だ
昨日だって
何時ものように
高校からの帰り道を
一緒に手を繋いで帰った
でもその華月が
この日を境に
この世から存在ごと消えてしまった
彼の手は暖かくて
確かにこの世に存在していたのに
なのに何処を探しても
彼はいない
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