祝!高校入学!いやいや、嬉しくないから。

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大人しい男の子の声。 顔を見ても全然知らない人のハズなのに、とても懐かしい。 なんでだろう……? 蒼「はい次次ぃ!」 ……結局最後までコイツが仕切ってた。 休み時間皆がコイツの周りに集まってきたから、皆と仲が良いんだろうね。 ふと窓を見たとき、あることに気づいた。 蒼「あ、ねぇねぇ高杉さんも一緒に喋ろうよぉ」 志「嫌」 話しかけてくる七海に目もくれずそれだけ言って窓に近づいた。 「何あれ、感じ悪い」 そんな声が聞こえても無視して窓を開ける。 そして、 蒼「…………」 窓から近くの木に乗り移った。 ……少しクラス内から悲鳴聞こえたけど、煩いだけ。 新「おい高杉?!」 蒼「新、黙って。あの木の枝、よく見てみるね」 新「え……」 あたしが今目指すのは木の枝の先で動けなくなってる、白い仔猫の元。 細い枝の上でバランスをとりながら仔猫まで近づく。
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