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仔猫は身体を震わせたとき、ゆっくりとしゃがみ仔猫と目線をギリギリまで合わせる。
志「大丈夫、あたしは敵じゃないよ
怯えないで。すぐ助けてあげるから動かないでね?」
再び立ち上がりゆっくりと近づく。
あと、ちょっと………
手を伸ばし、仔猫を抱き上げたその瞬間
ボキッ
体重に耐えられなくなった枝が折れた。
それでも冷静に、下に誰もいないか確認したあと、枝を蹴り落とし窓のふちに片手でぶら下がった。
その手に力を入れ身体をあげて教室内へと戻った。
志「もう大丈夫だよ」
怯えていた仔猫を一撫でし、教室を出ようとする。
「…高杉」
志「…………何?」
呼び止められ、目線だけをその声の主……先生に向ける。
新「お前は馬鹿か!!
何危険なことしてんだよ!!
下手したら死んでたぞ?!」
志「別に枝が折れることは想定内だし、受け身もとれるから死ぬわけないじゃん」
新「あのなぁ……」
志「もういい?
早くこの子解放してあげたいんだけど」
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