25人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
◇◇◇
俺たちが訪れたのは近所の踏切
この地区は住宅が多く、この踏切を横断したり、またはこの電車を利用する人が多い
だが夜の八時過ぎともなると人気はかなり少ない
電車が到着しない限りここを通る人はほぼ皆無だ
少し前まではこの踏切付近もここまで人が近寄らない場所ではなかった
最近この踏切に関して妙な噂が出回っている
【日が暮れてからあの踏切の近くを通ると、何かに引っ張られて踏切から出られなくなるらしい】
この地区の人のなかにはこの噂を知らないという人がいない、というほど広まった噂
実際何人か被害者も出ている
そんな場所に来た俺たちの目的は……
その原因となるものを消失させることだ
ーーー俺の家は古くからある神社であり、昔から陰陽師を生業としている
.
最初のコメントを投稿しよう!