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「もし僕、MOMOさんに会えるなら、死んでもいいです」
「私も会いたいな>カエル<今度、会おうか?」
カエルは嬉しかったのですが、一方で悲しみました。
「僕でいいなら>MOMO」
「でもそんな悲しいこと言わないでね、死んじゃうなんて(笑)>カエル」
「いつ頃?>MOMO」
「今晩は>ALL」
N氏が入ってきました。
「デートのお誘いじゃないか?(笑)>カエル」
N氏も嬉しかったのでしょう。少なくとも今は、MOMOとカエルはうまくいっています。
「クリスマス・イブに会わない? でも本当は彼女とかいるのよね?>カエル」
「本当にいないよ、MOMOさんのほうこそ、イブに彼氏といなくていいの?>MOMO」
「私、カエルさんと一緒にいたいの、こんなこと女性に言わせるの?(笑)>カエル」
「なんだよ、ふたりともいい感じじゃないかよ>MOMO&カエル」
「個室行こうか?>MOMO」
初めてカエルのほうからMOMOを個室に誘いました。
「早く行ってください(笑)>MOMO&カエル」
「ありがとう>N<Nさんはクリスマスどうするの?」
「俺は家族と映画でも観て過ごすと思うよ>MOMO」
カエルとMOMOは個室で待ち合わせ場所や時間を決めました。
「場所はカエルさん決めて」
「僕はあまりよく分からないし、MOMOさんの町まで行くよ」
「そういえば、カエルさんがどこに住んでいるのかちゃんと聴いていなかったわ」
「いやいいんだよ、僕が君のところに行くから」
「そう、ありがとう。じゃあね……、私の町の西のはずれに小高い丘があって、そこに小さな公園があるの。中央に大きなモミの木があるから、そこにしましょう。そこからの夜景がとても綺麗なのよ、それにクリスマス・イブはモミの木にもたくさんの電飾が点くのよ。そこで24日の夕方5時に待ってるわ、信じてるから」
その後、MOMOはカエルが車で来るのか、電車で来るのか尋ねましたが、「たぶん車」とだけ応えて、カエルは、彼女が高速の降り口からのアクセスについて詳しく書き込むのをボンヤリと眺めていました。
個室での会話の後、カエルはオープンに戻りました。MOMOはもう落ちてしまいましたが、N氏は他の仲間といつものように映画の話を続けていました。
「せっかく皆さんと会話が弾んでいるみたいですが、折り入って頼みがあるんです、僕と少しだけ個室に行っていただけませんか?>N<すいません」
「いいよ、なんだろう?>カエル」
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