第5章

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暫く、沈黙が続きながら歩く。 横目で里見を見た。 ....由香里はもっと胸は小さいな。足もそんなに長くない。 由香里と比較した。 ....でも、髪は由香里の方が長くて綺麗だな。 由香里の体が頭に浮かぶ。 「・・・きゃっ」 いきなり里見が声を上げ、両手で俺の腕にしがみつく。 何が起きたかと思い、里見の前を見るとバッタがいた。 「・・・ごめん。・・・虫・・苦手で」 里見は照れ、俺にしがみつきながら言った。 ....面倒くさい。虫くらいで。 俺は里見を自分の方に引寄せ、虫から遠ざけるようにした。 ....女って虫とか本当に嫌いだよな。・・・由香里も嫌いなのか? そして、虫から離れ歩くとまた沈黙の中歩き始めた。
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