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暫く、沈黙が続きながら歩く。
横目で里見を見た。
....由香里はもっと胸は小さいな。足もそんなに長くない。
由香里と比較した。
....でも、髪は由香里の方が長くて綺麗だな。
由香里の体が頭に浮かぶ。
「・・・きゃっ」
いきなり里見が声を上げ、両手で俺の腕にしがみつく。
何が起きたかと思い、里見の前を見るとバッタがいた。
「・・・ごめん。・・・虫・・苦手で」
里見は照れ、俺にしがみつきながら言った。
....面倒くさい。虫くらいで。
俺は里見を自分の方に引寄せ、虫から遠ざけるようにした。
....女って虫とか本当に嫌いだよな。・・・由香里も嫌いなのか?
そして、虫から離れ歩くとまた沈黙の中歩き始めた。
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