第1章 少年と猿に会う

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「…君、すごい強いね!!僕と魔王を倒す仲間にならないか?」 金色に輝く長剣を鞘に収めた少年がそう言った… 偽りの無さそうな笑顔付きで。 オレは、不機嫌な表情でそっぽを向く。 …なんなんだこいつは。 こいつの真意が分からない。 「絶対に君が必要になると思うんだ!!」 真っ直ぐに見つめられ、思わず後退りする。 「…オレなんか、選んでもいい事ねーよ!!」 「そんな事無いって!!」 夕日の差す閑静な場所で。 オレに、手をさし伸ばす一人の少年… この出逢いがオレの人生を揺るがした。
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