第1章

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現れたたのは、巨大に伸びた自らの影だった。 彼は早鐘のようになった鼓動を、必死に抑えていた。 只の影だと自らに言い聞かせながら。 幼い彼は、いよいよ長く伸びた影の頭を置き去りにして家路へと急ぐ。 影から逃げるように。
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