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人生が終わる覚悟を決めながら、私はある部屋に連れてこられた。
沖田さんと斎藤さんは、私の両側に座った。
そして目の前には、あの…
「お前が、異国の厄介者か」
新撰組鬼の副長、土方歳三が座っていた。
…ってか目が、目がぁあぁあ!!!
怖いというかなんというか、もうどうしようもないくらい蛇に睨まれた蛙だよ、私。
そんな私の横で私を見てニコニコしている沖田さん。
反対側で無表情のまま土方さんを見据える斎藤さん。
私は誰を見たら良いんだ…
とりあえず斜め下を向いて畳とにらめっこをする。
「おい、聞いてんのか?」
「ぬぁっ、にがですか?!」
ごめん全く聞いてなかった。そして言葉が変になった。
沖田さんはニコニコから爆笑をこらえる体制に入った。
斎藤さんから呆れた、という視線を感じた。
「す、すみません、です」
とりあえず土下座をする。最近このポーズ以外に何かしたっけ?
むしろこのポーズしかしてないわ。
「だから、お前は異国の奴か?」
(異国?!!とんでもない!)
「異国とちゃいます!ウチは生まれも育ちも日本の平成生まれや!」
思わず膝立ち状態で叫んだ。両手に拳をつくって。
「「「………とりあえず、座れ/座ろっか」」」
新撰組の幹部三人さんに言われ、はっとなった。
「すすすすみませんととにかく命だけわぁあ!!!」
ドンッ!!!
速光(光の速さ)で再び土下座。ちなみに上の「ドンッ」という音は、額と畳がぶつかった音だ。
どうしよ私のあだ名土下座決定?!
ガクガク、震えながら頭を畳にぶつけておく。
なんか覚悟はしてたものの、今さら嫌になってきた。
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