第2花

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「待って!!」 ガバッ(起き上がる音) ゴンッ(ぶつかる音) 「「痛っ!!!」」 あ、さっきのは夢か。当たり前だよな。 それにしてもなんで額が痛いんだ・・・? 「いたたた・・・」 「?」 ふと声が聞こえた方を向く。私の真横でしゃがみこんで、額を押さえる男がいた。 ・・・ま、ままままさか、私とぶつかった?!?! 「あ、あの・・・大丈夫、ですか?」 そっと、そっと話しかける。 「あっ、いや全然大丈夫です!あなたこそ、大丈夫ですか?」 男性は私に目線を合わせた。 「あ、あのっ」 「なんですか?」 「私が、見えるんですか?」 男性の目の高さで手を軽く振る。 「そりゃ、見えてるから話してるんですよ!どうしたんですか?」 にっこり笑って、私の手を掴んだ。 (この人、私が見えてるし、触れてる!) 私は嬉しくなって、笑った。 「いえ、なんでもないです!」
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