第4花

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ガラッ、と襖の開く音が聞こえ、私と沖田さんはさっと視線を移す。 「何をしているんだ、総司」 「なんだ、一君か」 「なんだ、とはなんだ」 一君と呼ばれた人は、ふぅ、とため息をつく。 ・・・ってぇええええ?!! 「あっ、あのさささいとうささ、んで、すか?!!」 「「・・・・・・・・・大丈夫(か)?」」 はっ、ついテンションがおかしく・・・ 新選組で一君といえば、「斎藤一」さんしかいないだろう。 「あ、あの、す、すみません」 遅くなったがとりあえず土下座する。 「いや、大丈夫だから、顔をあげろ」 「は、はい・・・」 なんと優しいお方だろうか。 「そう言えば、副長が「まだか」と言っていた」 「ぇえ、そんなに遅かったかな?」 まあ、いいや。と言って、沖田さんは私を立たせた。 「じゃあ行こうか。」 「あの、どこに・・・?」 「新選組の鬼の副長、土方さんの所」 そしてにっこり笑って、私の手を引いた。 (あぁ、私の人生終わりそう。) 一つは私の未来(生死)が決められるだろう、ということ。 もう一つは会えて嬉しくて死ぬ、ということ。 新選組の幹部3人に会えたらある意味死ねる、いい意味で。 私は二つの意味で人生が終わることを確信しながら、沖田さんと斎藤さんの後ろをついて行くように歩いた。 「・・・どこかで、見たことがあるような」 「一君、どうかした?」 「いや、なんでもない」
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