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「それならどうぞ」 多分余裕を見せたかったんだ。 僕の声は 思いがけずぶっきらぼうに聞こえた。 「こんな夜中に……迷惑じゃないのかよ?」 一瞬にして 繊細な目元に不安げな影がよぎる。 この子は 人の声のトーンだけで傷つくんだ。 そう思うといたたまれなくて チクリ胸が痛んだ。
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