愛が足んない!!

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動きの止まったヒカルさんを俺はグラスにビールを注ぎながら覗きこんだ。 「本カノじゃないって…。セフレだったのか」 切れ長の双眸が俺を睨んだ。 「お前は誰とでもセックスをするのか」 畳み掛けてくる質問に驚きと戸惑いでグラスからビールが溢れた。 (そんなに怒ることか?) 「まさか枕をしてるのか」 枕営業。客とセックスして売り上げを伸ばす営業スタイル…。 (まさか…。俺だってNo.3だ。ホストとしてのプライドがある) 「そこそこの俺が、2番人気のお前に何か言うのもおかしいが、やめろ…いつか痛い目に遭うぞ」 止まっていたフォークを持つ手を動かし始める。
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