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「なんで…ちゃんと拒まないの?」
テーブルから降りて剛はヒカルの隣に擦り寄る。
激しいキスの後のせいか、潤んだ瞳をさらに細めヒカルは目をそらした。
「俺を見て、ヒカルさん」
剛はヒカルの前髪をすくうように触れた。
「何がしたい?」
ヒカルはそらしたまま呟いた。
「ここまでしてそれを聞く?愚問だよ。
……ヒカルさんと愛し合いたい」
精一杯に意地悪く笑って見せた。
「俺は…」
震えそうな声。
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