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嫌なら、気色悪いと思うなら、俺を突き飛ばしてここから逃げればいい…。
まだ、酔いが覚めないうちに…。
そう覚悟してヒカルの次の言葉を待った。
そんな剛の覚悟など知るよしもないヒカルは、そらした目をゆっくりと相手の目と合わせた。
あの時、剛が言った本カノじゃない彼女とはなんなのか?
セフレなのか枕なのか…。
本当に嫉妬した。
羨ましい。という男の嫉妬ではなく。剛に抱かれた女に嫉妬した。
なぜ急にそんな感情が芽生えたのか。
慕われるうちに独占欲が生まれたのか。それとも独りの寂しさからこんなもてなしをされて浮かれた思いからか…。
しかし剛は答えるよりも先にキスをしてきた…。
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