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「君はそうだな――雪をかぶった白すみれみたいだ」 「すみれだって?」 なぜか愛しくて ごく自然に後ろから抱き締めた。 「ああそうさ。寒さに震えても物言わぬ白すみれ。触れれば千切れてしまいそうな薄い花びら――守ってあげないとダメになる」 繊細な筋肉のついた肩を包む 純白のシルク。 同じぐらい艶やかな巻毛が 僕の鼻先をくすぐる。
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