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「いや……」 そうなのか? そうなのかもしれない。 「やめときなって。知ってるんだ。あいつなら今夜は――もう一人の情夫の部屋でお楽しみさ」 いいや それ以上に――。 「ああ、僕も知ってるよ」 今踏みとどまらないと怖いのは きっと僕の方だ。
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