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薫は愛に飢えた子供みたいに 人肌が恋しくて 僕のところへ来ただけだと。 「いいや、むしろその逆さ」 「え?」 だからガラス細工の瞳をした彼から 「無茶苦茶に壊してほしいんだ」 予想外の言葉が返ってきた時には そうさ――心底驚いた。
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