手を伸ばしたその先に

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~*~*~*~*~*~*~ こと切れたその顔は、穏やかに微笑んで見える。 呼ぶ声に応えるように、伸ばされた血塗れの手は…ほんの僅かに届かなかった。 この結末が、俺とお前の現実。 「…幸華…愛してるよ…」 細い身体に重みの全てを預ける。 背中越しに脱け殻を抱き締め、冷えた唇に初めて唇を重ねた。 互いの血が混ざり合う。 自分とは違った、甘い鉄の味。 …謝らねえぞ、山崎。 おめえが、幸華を置いて逝ったんだからな。 結局、俺の想いは実らなかった。 それでも。 最後まで共に歩めた刻を、この上なく幸せだと思えた。
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