手を伸ばしたその先に

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ここに来るまでの数年間、短いようで長かった。 気まぐれに敵方であった私を拾ったが為に、無駄な血を沢山流させてしまった過去は消せない。 後悔に打ち拉がれる中、私は…この人達に何度も救われ、支えられてここまで来たのだ。 だからこそ、これは私の役目だと信じている。 日に日に激化する戦さ。 例え、友を失っても、愛する人を失っても。 信念を貫き強くあろうとする男達の散り様を、最後まで見届けてゆく事こそが私の〝誠〟であり〝誇り〟なのだから。
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