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「そうよ、とても重荷でしょうけど…あなたの生き様が新選組の〝誠〟であると言っても過言でないの。…皆も、遥か彼方の高みから、土方さんを見ているハズだよ。」
「…ククッ、重くて重くて…有難過ぎて…泣けてくらぁ…」
そう呟いて、私の腰に回した腕が一度だけ力強く抱き締め、ゆっくりと離れて行った。
「咲くも華、散るも華…どうせ散るなら、派手に吹雪いてやろうじゃねえか。」
「…ありがとう、土方さん。」
「?変なヤツだな。礼を言うのは俺の方だろう。」
怪訝な顔をする土方さんに、私は首を振って微笑む。
「ううん、ありがとう、だよ。」
そう、あなた達と巡り逢えたのは、神様が起こした偶然の奇跡だけど。
感謝してもし切れない、一生涯の宝物になったのだから。
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